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秋と言えば実りの多い時期です。芋、栗、南瓜…和菓子メニューでもたくさんのバリエーションが考えられます。日本の食材を使って日本らしいスイーツを作るのに、最も適した季節ではないでしょうか。秋の食材や行事に合わせてどんな和菓子が好まれるのか、人気の季節メニューを見ていきましょう。
1) 秋ならではの人気和菓子メニューは?
まずは秋の和菓子定番メニューを押さえておきましょう。「秋と言えばこれ!」という人気商品には次のようなものが挙げられます。
1栗きんとん
写真参照: http://www.7fuku.co.jp/?pid=124061423
秋の和菓子の定番として栗きんとんは外せません。おせちに入っている栗きんとんとは別物で、栗と砂糖のみを使って蒸し上げた茶巾絞り状の和菓子です。旬の栗の素朴な甘さを堪能することができます。秋にしか味わえないシンプルで贅沢な人気メニューです。わざわざこれを食べるために和菓子屋に足を運ばれるファンの方も多いんですよ。
2亥の子餅
写真参照: http://nekokwashi.blog.fc2.com/blog-date-201311.html
亥の子餅は旧暦の10月、亥の日、亥の刻に無病息災を願って食べられる和菓子です。現在では11月に食べられます。茶色の求肥であんこを包み、表面には猪に似せた焼き印や模様が入れられます。
あまり知られていない伝統ですが、亥の子餅を見て秋を実感する人も少なくありません。
3おはぎ
写真参照: http://www.worldfolksong.com/calendar/ohagi-botamochi.html
9月のお彼岸ではおはぎを食べる習わしがあります。これは毎年恒例としている家庭が多いのではないでしょうか。ですがおはぎは家でなかなか作れないものですから、やはり和菓子屋で買い求める人は多くいます。粒あん、こしあん、きなこ、すりごまなど、お彼岸の前には数種類用意しておきたい商品です。
2) イベントで人気の和菓子メニュー
写真参照: http://www.shonan-misuzu.com/blog/2015/09/%E3%81%8A%E6%9C%88%E8%A6%8B.html
1お月見の和菓子
お月見は日本の伝統行事であり、和菓子をお供にする人も多いと思います。
お供え物としてお団子は欠かせませんね。
白いシンプルなお餅もいいですが、ファミリー向けに味のバリエーションをたくさん用意しておくのもいいでしょう。みたらし、あんこ、その他にも月をイメージして黄身あんを包んだものなどはおすすめです。
またお月見と言えば餅をつくうさぎをイメージします。
白の上用饅頭に目や耳を描いてうさぎを表現したり、すすきの焼き印を押すのも秋らしさが出ていいですね。
2ハロウィンの和菓子
ハロウィンは西洋のイベントですから和菓子屋で派手に商品を売り出しているところはあまり見かけません。ですが10月はどうしても南瓜のスイーツの印象が強く、他の商品よりも手に取ってもらいやすいもの。洋菓子のようなポップなイメージとは異なる南瓜メニューで上品に日本らしく季節感を演出しましょう!
例えば定番のどら焼きや大福も南瓜を練り込んだあんこを使えば和風のハロウィンメニューになりますね。
西洋のイベントですから一緒に生クリームを包んでもいいかもしれません。
南瓜型の練り切りに南瓜あんを包むのも見栄えがしておすすめです。
団子や饅頭に使えば和菓子屋でしか楽しめないメニューになります。
3) 羊羹で出す秋の雰囲気
写真参照: http://www.fukanote.jp/2013/10/blog-post.html
餅や饅頭などの生地以外にも、羊羹は季節感を出すのに使えます。
定番のものだと栗蒸し羊羹などが人気ですね。秋にしか食べられない人気メニューです。芋羊羹も秋の定番であり、栗を使った羊羹と並んで人気の高い商品となっています。
少し工夫して果物を使ってみるのも一つの手です。
白あんをベースとした羊羹生地に柿やいちじくなどの旬のフルーツを入れれば他にはない斬新でオリジナリティーのある羊羹になります。日本の果物であればあんことの相性も良いんですよ。
竿で用意するのも良し、食べやすく一口サイズに包んで販売するのも良し。どちらにしても生菓子などより日持ちもするので贈り物として喜ばれます。
4) 生菓子・干菓子で出す秋の雰囲気
写真参照: http://kyonenglish.blog98.fc2.com/blog-entry-1727.html
秋と言えば何を連想するでしょうか。思い浮かぶものを上げてみましょう。
- 栗
- 南瓜
- 柿
- 紅葉
- 銀杏(いちょう)
- 山茶花(さざんか)
- 秋桜
- うさぎ
- すすき
- 月
生菓子はその季節のものをモチーフに作られます。秋と言えば何か、どんなイメージかを考えると生菓子のデザインも多く浮かびます。
例えば紅葉は赤や黄色、茶色などのあんこを使ってきんとんにすることで表現することができます。
濃い茶色の練り切りにケシの実をつければ可愛らしい栗の生菓子が出来ます。薄い求肥生地にピンクのあんこを包んで秋桜を表すのもいいですね。
干菓子でも銀杏やどんぐりの形の落雁などを散りばめれば秋らしい詰め合わせが出来ます。
5) 和菓子屋で人気の季節メニューまとめ
秋ならではの食材・色合いをうまく和菓子に取り入れていきましょう。オレンジや赤、黄色などは一目見ただけでも日本の秋を連想させます。
また定番ばかりにならないように、少し考え方を変えて斬新なアイデアを取り入れていくことも大切です。伝統を守るだけ、一年中同じ商品だけではお客様にも飽きが来てしまいます。
他にはないそのお店らしさが出た商品で秋を演出しましょう。