パン屋の一日~どんな仕事をしているの?~

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パン屋さんの仕事は、パンを作ること、販売や接客、そして明日の準備と分けられます。パン屋の営業はスケジュールを組み立てて行うのが効率的ですので、パン職人として働いた経験などから、どのようなスケジュールがいいかはある程度分かっているかとも思いますが、個人でパン屋を開店するのなら、それに見合ったスケジュールと言うものがあります。

例え、夫婦二人で営むような小さなパン屋であっても、きちんとスケジュールをしっかりと立てておいた方が、より多くのお客さんにパンを食べて頂いて喜んでいただける機会も多くなります。

ですので、まずはパン屋の一日のスケジュールの比較的スタンダードなものを見てもらいたいと思います。ぜひそちらを参考にスケジュールを作成してみて下さい。 そして、次にそのスケジュールを遂行するための注意点をご紹介します。

1) パン屋の一日のスケジュール

1 4時~6時 

パン屋の朝は早く、この時間帯から仕込みを始めます。かなりアバウトではありますが、どの時間帯に起きて仕込みを始めるかは、開店する時間帯によって変わります。パン職人を経験されている方にとっては、早起きは慣れていることでしょう。

また、材料などを業者に配送してもらう場合、この時間帯に発送されることが多いので、時間には間に合うように出社しましょう。

2 6時~8時 

もし、早めに開店し、午前中から販売をするのであればこの時間帯では既に仕込みを終え、焼き上げや出来上がったパンの陳列などを行います。同時に、新商品などがあれば、前日に作っておいた店頭POPに差し替えておくことも必要となります。

なお、まだ開店がもう少し遅い時間帯からであれば、まだ仕込みや仕上げをしている時間となります。

また、オフィス街などでお店を経営されていると、この時間帯からサンドイッチなどを販売すると、かなり繁盛します。ですので、立地次第ではありますが、8時くらいからの始業することも可能です。ただし、その場合は朝の仕込みをもっと早くから行う必要があります。住宅地で営業をするのなら、もう少し遅くとも大丈夫です。

3 8時~9時 

始業時間が早めであれば、大体この時間帯には開店しています。朝一でパンを求めるお客さんがいらっしゃることもありますので、ここまでに開店準備をしっかりと済ませておきましょう。

また、パンを陳列する前には店内の掃除も忘れないようにしましょう。綺麗なお店はそれだけでもお客さんに喜ばれます。

4 10時~11時

この時間は、午後から販売するパンの焼き上げを行ったり、来られるお客さんの対応などが主な仕事内容になります。お客様の来店が少し落ち着いてる様でしたら、この時間に昼食を取るなど休憩を取っておきましょう。

また、ブログやSNSなどの更新をするのもいいでしょう。お店が大切にしていることや、新メニューの案内、キャンペーン情報などをお知らせしていきましょう。地道に宣伝をしつつ、お客さんに喜んで頂ける情報発信をする時間も大切です。

5 11時~15時

この時間帯は、パン屋が最も繁盛する時間です。仕事としては接客と焼き上げが主になります。朝に陳列したパンも残っているかもしれませんが、お客さんが求めるパンは焼き立てのパンです。この時間帯に人気のパンを焼き上げられるように仕込みを済ませておくと、より多くのお客さんに喜んでもらえますので、うまく調整して焼き上げをするといいでしょう。もしもお店が繁盛していれば、午後からももう一度焼成することもあります。

6 15時~19時

繁盛期のお昼頃を過ぎると、お客さんの来店も落ち着いてきます。多少の休憩時間を取りつつ、明日の仕込みなどを行う時間帯です。仕込みとしては、パンの生地作りや調理などが主になります。

また、今後販売する新商品のPOP作りや、古くなったPOPの作り変えなどを空いた時間にしておくのもおすすめです。

7 19時以降

閉店時間になれば、メニューや材料のチェックをしたり、足りない材料の発注を行ったり、売上の確認など、店主ならではの仕事が待っています。

また、日中にPOPを作成やブログ更新が出来ていないのであれば、閉店後に行っておきましょう。

閉店後の業務にかかるのは1時間くらいですから、閉店時間が19時だとすると、20時くらいには1日の業務が全て終了し、帰宅すると言う流れになります。

2) パン屋のスケジュールを遂行するための注意点

以上がパン屋の1日のスケジュールの基本的なものとなります。見ての通りかなり長い時間お店に出ていることになります。そのために、できるだけ休憩が取れる時間帯にはしっかりと休憩を取って、体調を崩さないように注意しましょう。それがこのスケジュールを遂行する上での重要な注意点です。

これまではパン職人としてずっと生地とにらめっこしていたのが、お客さんと接点を持てるようになり、お客さんの笑顔を目の当たりのできるのは、大きな喜びとなります。

新たな商品を考えたり、お客さんとのコミュニケーションからどのようなパンが求められているかを考えたり、自分のお店だからこそできるやりがいもたくさんありますので、ぜひとも長い間お店を続けられるようなスケジュールづくりを心がけてはいかがでしょうか。