たい焼き屋の1日〜どんな仕事をしているの

目次

たい焼き屋は他の飲食店と異なり、料理の下ごしらえの必要がほとんどありません。粉を練ってあんこを用意、たい焼きの鉄板に火入れをしておくシンプルなものです。作業は少ないのですが、お客様商売であることには違いありません。美味しいのは当たり前です。「用具や器具の清掃」と「店舗とスタッフの清潔感」は1日中、忘れないようにしましょう。

1)商売繁盛は清掃から

来店客が心地よく、飲食するには、清潔感のある店舗運営を心掛けましょう。

また、来店客がゆっくりくつろげるよう、ベンチの設置などもしておきたいところです。

1 店舗と店舗前の清掃

店舗内や店舗周辺の清掃は大事な作業です。毎日続けていると、経営者の姿勢が広く広まるものです。特に食べ物を扱うお店が不潔な印象を持たれると、お客様はすぐに来なくなります。厨房設備や換気扇など、目に見える所も見えない所もいつもピカピカに磨いておくことが重要です。

2 道具の確認と袋やパッケージの確認

たい焼きは、生地とあんこがあれば焼けます。道具を確認したら、たい焼き器が正常に動くか確認しておきます。また、焼いた生地を包むパッケージの在庫も確認します。慣れた作業であっても、必ずシミュレーションをしておきます。

3 のぼり旗を出して営業中をアピール

清掃と店内の営業準備が整ったら、店頭にのぼり旗を立ててお客様を呼ぶ準備をしましょう。来店者数が、売上に直接影響します。営業中であることがよくわかり、賑やかさの演出はとても重要です。

2)開店に向けて最終チェック

生地の準備と、焼く準備を開始します。たい焼き器は、開店前に十分温めておく必要があります。開店後、すぐにお客様が並ぶお店は事前に焼いておかなければ対応できませんが、普通は慌てて焼いておくこと必要はありません。来店客には一定のリズムがあります。

1 生地の準備と身だしなみの確認

生地の準備は、粉に水やオリジナルの味を出すため、卵やはちみつなどを加えます。生地は大量に作り置きをして手間を省くよりも、小まめに用意しましょう。

また、身だしなみの確認はしっかりしましょう。帽子やエプロンなど、汚れていたら洗濯をしたり取り換えるようにします。たい焼きだから屋台の感じでも良いということはありません。特に、子どもを連れた若いお母さんたちは、きれいなお店を求めます。

身だしなみは基本なのです。

2 たい焼き器に火を入れる

たい焼き器は、開店前に事前に火入れをして温めておきましょう。開店したら、店前の状況を見て焼き始めます。「匂い」は、お客様を呼び込む有効な方法です。

3)お客様への声掛けも忘れずに

開店後、お客様の足があまり向かないと判断したら、声をかけて呼び込みもしてみましょう。また、手づくりチラシを用意しておいて配っても良いでしょう。

1 お客様の呼び込みも併せて実施

暇な時間があれば、あらかじめ用意しておいたチラシを配ったり、時間限定割引セール用の「ポスター」を店頭に出す工夫も必要です。たとえば、曜日を決めておけば無計画に割引をすることもありません。曜日や時間を区切って、または天候の変化に対応したセールを用意しておきます。

2 たい焼きを包むパッケージ用紙の補充

お店の規模によっては、パッケージも自分で用意する場合があるはずです。暇な時間を見つけて、包装紙の準備などを行います。古くなった包装紙は使わないようにするため、小まめに作業をした方が良いでしょう。

3 閉店後はきちんと清掃

商売を行い、お客様に喜んでほしいという気持ちがあれば、たい焼き屋だからのんびりできるということはありません。馴染み客とのコミュニケーションはもちろん、材料の在庫量、接客に必要な包装紙、あるいは集客戦略などやるべきことはたくさんあります。

また、閉店後は、その日使った用具や材料などをきちんと洗い、床や器具もきちんと清掃します。清掃は1日も休んではいけません。午前10時に開店して、午後7時に閉店するまで、元気さが見えるお店づくりを意識する集中力が求められます。

4)まとめ

下ごしらえがほとんど必要ないたい焼き屋ですが、食事時間にお客様が集中するようなこともありません。いつお客様が来店されるか、バラバラです。正確に予測することは難しい面もあります。それだけに、いつお客様が来ても対応できるよう、焼き置きを含めてしっかり考える必要があります。